Devlion Memo

エモさ

チーム異動後のターミナル周り

半年前にチームの移動をした。プロダクトは同じだが、サーバからWebフロントへポジションチェンジした。

以前からvimを使っていたが、Go言語はlspへの過渡期があったためIntelliJvimバインドを使用するなどCLI離れをしていた。 チームの異動後はTypeScriptを書くことが多く、vimをメインに使用するようになったため、CLI周りの見直しをよく行う様になった。

dotfiles

dotbotというdotfilesを管理するOSSを入れた。 デフォルトでは、dotfilesへのシンボリックリンクを作成してくれる機能ぐらいしかないが、gitのサブモジュールとしてdotbot-brewなどを追加することで、brewを使ったパッケージの自動インストールなどもできるようになる。 macOSとWSLを触ることが多いため、brewaptyayの三つに対応し、普段の開発に必要なツールのインストールを行うようにした。 今まではシェルスクリプトでこのあたりの処理を書いていたが、メンテナンスするのが面倒になってきていた。dotbotyamlだけメンテナンスすれば良いので楽。

vim

設定ファイルをシンプルに

今までは.vimrcファイルをかろうじてneovim以外でも動くよう、ifなどで分岐をしていたが、これを一切やめた。 また、deinautoloadを使って、プラグインが読み込まれた時に設定も読み込まれるようにした。設定ファイルも自然と分割する様になるため、かなり見た目もスッキリした。 副作用として、vimscriptちょっとかけるようになってきた。

ちゃんと操作できるように

正直今までのvimの使い方はvimmerとして酷いものだった。十字キー万歳、テキストオブジェクトをほぼ知らない、プラグインキーバインドはデフォルト。 これをかなり意識して直すようになった。 実践vimを読み進めながら矯正中。

yabai

ターミナルからは少し離れるが、yabaiというOSSを使っている。 タイル型ウィンドウマネージャなのだが、割とマウス操作もサポートしているのが特徴。 今で、Macのタイル型ウィンドウマネージャAmethstなどを使用していたが、バグが多く挙動が不安定なため、使用を諦めていた。 yabaiはその点、割と安定して動作している。(もちろんバグもあるが、設定でカバーできる)

yabaiを使っている様子

動画をPiPっぽく表示したり、Fn+マウスでリサイズ、移動、入れ替えなど様々な挙動ができる。

skhd

ホットキー管理のOSSであるskhdは上記yabaiとセットで使うと便利で、yabaiのウィンドウレイアウトの変更やPiPの切り替え、ターミナルの起動など、様々な連携をホットキーにより設定できる様になる。 Ctrl+Shift+Enterでターミナルが立ち上がり、ウィンドウの配置も自動で行ってくれるため、すぐにコマンドを打ち始めることができる。 動画などはAlt+PでPiP表示にしたり、Alt+Eで分割の方向を変更したり、ウィンドウを半透明にしたりできる。

yabaiとskhdの組み合わせを使い始めたことは今年一番実りのある行為だったかもしれない。

ターミナルエミュレータ

最近はkittyhyperalacrittyなど、クロスプラットフォームGPUレンダリング可能なターミナルをいくつか試していた。(WSLでも同じものを使用したいため、Windowsバイナリが配布されてる必要がある) が、どれも顕著なバグがあり(kittyはコピペ周りでバグるし、日本語ダメ。hyperは描画が崩れる&コピペバグる)またiTerm2に戻ってきてしまった。 WSLで使えないため、まだまだ彷徨う必要がありそう。

Golangメモリ周りのメモ (goroutine割り込み)

前回

mjhd.hatenablog.com

最近、面白いツイートを見つけた。

内容は、ゴルーチンのデッドロックなのだが、原因が「協調割り込み」というゴルーチンが動作するための仕組みと、前回の記事で紹介したmid-stack inliningの複合技により引き起こされていると言う。 今回は、ゴルーチンの内部動作から、なぜこのバグが引き起こされたかをまとめたいと思う。

そもそもゴルーチンってどうやって動いてるんだっけ?

GolangではOSの管理するスレッドとは別に、論理プロセッサと独自のスケジューラを持ち、ランタイムが管理をしている。
コンポーネントは以下のように説明される。

M(Machine): OSの管理するスレッド

G(Goroutine): ゴルーチン

P(Processor): 論理プロセッサ

よく見かけるGOMAXPROCS変数はこのうちPに該当し、論理プロセッサの数を表す。

golangのスケジューリングは二つの階層に分けて説明でき、一つ目は、M(スレッド)とP(論理プロセッサ)の割り当てと、もう一つがP(論理プロセッサ)とG(ゴルーチン)の割り当てである。

work-stealing

グローバルとして、キューを持ちPに割り当てされていないゴルーチンを保持する。

また、各P(論理プロセッサ)もそれぞれキューを持ち、割り当てられたゴルーチンを保持している。

Pはもし自分のキューにゴルーチンが存在しなければ、他のPからゴルーチンを奪い、実行する。 これをwork stealingという。 もし奪えるゴルーチンが存在しなければ、グローバルなキューからゴルーチンを割り当て、実行する。

ゴルーチンの実行が終わると、Pは別のゴルーチンへコンテキストスイッチをし、実行を続ける。

これを繰り返しゴルーチンは処理されている。

協調割り込み

ここで一つ問題になるのが、もし一つのゴルーチンがとても重たく、容易に終了しないものだった場合、このままでは論理プロセッサ P が占有されてしまう。 現在の定義だと、Pがゴルーチンが終わるまで次のゴルーチンへコンテキストスイッチできないのである。

ここで必要になる機能が、ゴルーチンの割り込みである。ゴルーチンの割り込みとは、ゴルーチンの実行中でも他のゴルーチンに処理を譲る(または奪う)ことで、平等に平行に処理をするための機能のことである。

現在のGoの実装では、「協調割り込み(co-operative preemption)」という方式が実装されている。 これは、コンパイル時に任意の箇所に割り込みコード(他のゴルーチンに処理を譲る処理)を埋め込むことにより、ゴルーチンが他のゴルーチンに処理を譲りながら実行できるようにしたものである。 基本的に、この割り込みコードはインライン化されていない関数呼び出しなど周りにコンパイル時に挿入される。つまり、関数呼び出しが合図になる。

逆に言うと、関数呼び出したり、その他割り込みコードが挿入される余地のない強めのループなどを書いてしまった場合、その P を占有してしまう。

非協調割り込み

これは proposal として掲げられている機能なのだが、上記の協調割り込みには強めのループなどのようにエッジケースが存在するため、非協調割り込みという、強制的にゴルーチンの処理を奪う方式を採用しようという動きがある。

proposal/24543-non-cooperative-preemption.md at master · golang/proposal · GitHub

バグの原因は

前回紹介したmid-stack inliningに関連して、より積極的に関数のインライン化が可能になったため、先日 RWMutex のインライン化対応が行われた。

https://go-review.googlesource.com/c/go/+/148958

これにより、RWMutex.RLock, Unlockなどがインライン化されてしまい、割り込みチェックが入らなくなってしまった。 よって、無限にブロックし続けるプログラムが誕生した。

参考文献 

Golangのスケジューラあたりの話 - Qiita Scheduling In Go : Part II - Go Scheduler

次回

多分SSA最適化あたり?

Railsにsorbetインストールしてみた with LSP

Rubyの静的型チェッカー、「Sorbet」がオープンソース化された。
LSPも実装されており、これだけRubyもシェアがあるので、覇権を握れるのでは。
手元にちょうど良いRailsプロジェクトが合ったため、導入してみた。

Sorbetのインストール

ここではあまり詳しく説明しないが、基本的には公式ドキュメントのGetting Started通りに進めていく。
Gemfileに追記し、bundle install、srb initをするぐらいで一瞬で終わった。

デフォルトではファイルの先頭に

# typed: false

と書いてあるため、型チェックはされない。
試しにここを

# typed: true

に変更してみると、例えばRailsのControllerなどでは大量にエラーが出るはず。

これは、Railsが実行時にroutingなど動的に様々なシンボルを生成しているためで、このままだと使い物にならない…。

Rails対応

sorbet-railsというRails向けsorbetの型定義生成ツールがある。
これを入れれば一通り開発ができるようになる。

インストールはこちらもREADME通りに進め、最後に

$ srb tc --suggest-typed --typed=strict --error-white-list=7022 --autocorrect

を実行すれば型チェックが実行可能になったファイルのtypecheck level(ファイルの先頭にあるtyped)を上げてくれる。

これにより先ほどはエラーが出ていたcontrollerなども

# typed: true

となり、型チェックが通るようになる。

LSP導入

せっかく静的型付けができるようになったので、LSPによる定義へジャンプや補完、型チェックを使いたい。
LSP導入の方法は色々調べたがドキュメントが全くなく、自己流で導入した。 (おそらく今後この辺のドキュメントも揃ってくると思う)

まずは、公式レポジトリをクローンする。

$ git clone https://github.com/sorbet/sorbet

次に、README通りにbazelや必要なライブラリのインストールを行う。macユーザで今までC++で開発をしたことがないユーザは、以下のコマンドも必要かもしれない。

$ open /Library/Developer/CommandLineTools/Packages/macOS_SDK_headers_for_macOS_10.14.pkg

準備ができたら、bazelでビルドを行う。この時、プロダクションビルドのオプションを指定する。

$ bazel build //main:sorbet --config=release-mac (またはlinux)

これにより、bazel-bin/main/sorbet というバイナリができ上がる。

このバイナリを以下のようなオプションをつけて、プロジェクトのルートで実行するとLSPとして待ち受けるようになる。

$ sorbet --disable-watchman --no-config --enable-all-experimental-lsp-features--lsp --dir .

(--no-configを設定しているが、これは簡単のためであり、本来はプロジェクトごとの設定ファイル(sorbet/config)を読み込むべき)

これをvimVSCodeに設定すれば、補完や定義へジャンプが有効になり、快適なsorbetライフが送れるようになる。

Golangメモリ周りのメモ (mid-stack inlining編)

前回

mjhd.hatenablog.com

mid-stack inliningとは

mid-stack inliningとは、前回の記事でも紹介したインライン化をより積極的に行うようになる機能のことである。

前回の記事からの引用だが、

Goのコンパイラは、関数が以下の条件に当てはまるとき、関数を直接、呼び出し元に展開する最適化を行っている。(これも上のコマンドで解析結果を確認できる)

コードが80ノード以下(Go1.4以前は40ノード)
関数呼び出し、ループ、ラベル、クロージャ、panic、recover、select、switchなどの複雑な構文を含まない

以上がインライン化の大まかな条件であった。ここには、関数の呼び出しという項目があり、今まで関数のインライン化は一番末端にある関数(木構造でいう葉っぱ)でしかインライン化を行なっていなかった。
mid-stack inliningは、これを改良し末端以外の関数でもインライン化を行うための最適化である。

インライン化による弊害

これはmid-stack inliningの有効無効に関わらない話だが、インライン化により、スタックトレースを出力した際などに実際のソースコードとの差異が出てしまう。

例えば以下のような関数があったとする。

type s struct {
  c int
}

func a(v *s) {
    v.c++
}

func b(v *s) {
    a(v)
}


func main() {
    b((nil)(*s))
}

このコードがもしインライン化されたとすれば、以下のようなコードになる。

type s struct {
  c int
}

func main() {
    ((*s)(nil)).c++
}

ここでnil pointer dereferenceが発生した場合、以下のようなスタックトレースが表示されてしまう。

panic: nil pointer dereference

main.main()
        /main.go:16 +0x2

関数a, bの情報が消えており、デバッグが困難になってしまう。

どうやって解決するの?

mid-stack inliningでは、インライン化した関数のPCとソースコード上の位置を保持する木構造をテーブルとして表した構造体(InlTree)を生成し、シンボルテーブルに格納する。
実行時は格納されたテーブルから実際のスタックトレースを生成し表示を行うことで、インライン化をしたとしても正しく出力が行えるようになる。 ただし制限として、以下のように引数は省略されてしまう。

panic: runtime error: invalid memory address or nil pointer dereference

main.a(...)
         /main.go:8
main.b(...)
         /main.go:12
main.main()
        /main.go:16 +0x2

どのぐらい早くなるの?

ベンチマークによると9%ほどパフォーマンスが改善するらしい。
また、標準ライブラリにもコードを少し調整することでmid-stack inliningの恩恵を受けることのできる部分があるため、以下のような改善を繰り返していくことでGo全体のパフォーマンスが向上するのではと思う。

sync.Once.Do https://go-review.googlesource.com/c/go/+/156362/

sync.Mutex.Unlock https://go-review.googlesource.com/c/go/+/148958

参考文献

talk: Mid-stack inlining in the Go compiler (external) - Google スライド cmd/compile: enable mid-stack inlining · Issue #19348 · golang/go · GitHub proposal/19348-midstack-inlining.md at master · golang/proposal · GitHub

次回

未定(多分GCか協調割り込みとゴルーチン)

WSLのIO遅いよ問題

WSLは理論的にはLinuxカーネルを起動するオーバーヘッドがなく軽量に動作するはずなのだが、実際に動かしてみると色々ともっさりしている。
例えばnpm installなどが重たすぎて永遠に終わらなかったりエラーが出てしまったり。

この辺のもっさりは、WSLのIOが重いことに起因する。
www.phoronix.com

↓のスレッドではWSLのIOはなぜ遅いのか問題が議論されている。
github.com

SvenGrootさんの説明1

LinuxのIO操作とWindowsのIO操作の設計が根本的に違うことが原因。解決しようとしたら、Linuxの挙動を完璧に再現しなければならない。(例えば、Git for WindowsWindowsへポートされたプログラムだが、Windows用に挙動を変更することで対処している)
IO操作のパフォーマンスをあげる努力はしているが、WSLチーム(LxFSやDrvFSなどのVFS周り)、NTFSチーム、NTFSのフィルタ*1を実装する各ベンダ(Windows Defenderやサードパーティのウィルス対策ソフト)などの沢山の関係者がいて、複雑でとても進みの遅い作業になる。
例えば、Creator's Updateではstatコールのパフォーマンスを向上させる新しいファイルシステムAPIを導入した。そして、この変更を知らせ、使用してもらうために内外のベンダに働きかけている。
TL;DR: ファイルシステムのパフォーマンス問題は難しい、けど改善を続けてくよ。苦しみはわかるけど問題を無視してるわけじゃないよ。

注: 大まかな訳
https://github.com/Microsoft/WSL/issues/873#issuecomment-391810696

*1: ファイルのIOにサードパーティが独自の処理を挟めるもの。Windows Defenderはこれを使ってファイル変更の監視をしている

SvenGrootさんの説明2

ここまでの問題は簡単に言えば、"NTFSは遅い"か"DrvFSは遅い"だと思う。
IOサブシステムはWindowsLinuxでかなり違う設計になっている。大きな違いは以下の3点。

  1. Linuxはトップ階層にキャッシュを持っていて、キャッシュに存在するエントリに関してはFS内部を探索しなくても返すことができる。 Windowsにはこのようなキャッシュがなく、ファイルシステムに大きく頼っている。Win32の「C:\dir\file」のようなパスは「\??\C:\dir\file」というNTパスに変換され、「\??\C:」部分はObjectManagerが管理する\Device\HarddiskVolume4などへのデバイスオブジェクトへのシンボリックリンクを表している。
    一度このようなデバイスオブジェクトを発見すると、Windowsは残りのパスを単純にファイルシステムへ託す。ここがLinuxVFSが行うような中央集権的なパス解析との違いである。

  2. WindowsのIOスタックは拡張性を重視しており、ファイルシステムへのIO操作要求を実行する前にフィルタドライバを設定することができるようになっている。これは、例えばウィルススキャン、圧縮、暗号化、OneDriveのような仮想的なファイル、アプリの起動高速化のためのpre-fetchingなどなど至る所で使われている。Windowsクリーンインストールしたとしても、すでにWindowsはある程度の数のフィルターが特にシステムドライブ(C:)に関しては動いている。(なのでD:ドライブや他のパーティションが存在するマシンなら、よりフィルタが少ない傾向にあるシステムドライブ以外を使うことを推奨する)
    これらのフィルタは沢山のIO操作、特にファイルのオープンと作成に設定されている。

  3. NTのファイルシステムAPIはパスベースではなく、ハンドルベースで設計されている。なので、ほとんどいかなる操作もはじめにファイルを開きハンドルを取得する必要があり、この操作はパフォーマンスに影響する。例えば、Win32 APIでファイル削除の1コール(DeleteFileなど)を実行したとしても、実際にはOpen/Close操作が走っている。少し前にリリースしたDrvFSの大きな改善は、ファイルの情報取得のためにファイルを開かなくても良い新しいAPIを用意することだった。

基本的にファイル操作はLinuxよりもWindowsの方が重い。とりわけファイルのメタ情報に触れる操作は。
これらの重さの原因はObjectManager*1やIO Manager*2、フィルタ、そしてNTFSに広がっている。
単純に「NTFSが遅い」というだけならNTFSの最適化の修正を行えば良いが、問題は広大なコンポーネントに広がっており、銀の弾丸がない状況である。
また、内製のフィルタだけならまだいいが、サードパーティのフィルタが内部で何を行なっているかは知るすべがないので、各ベンダと共にこれらの問題の改善を試している。例えば、ファイル情報を取得する新しいAPIを導入し、フィルタドライバもそのAPIをサポートした時、まだ新しいAPIに対応していないフィルタがインストールされていたとしても正常に動作することを保証しなければならなかった(基本的にはOpen/Query/Close処理へフォールバックする)。その他もこれをサポートしていることを確認し、最大のパフォーマンスの恩恵を受けられるようにするためには沢山の時間と労力がかかった。
同じことが大文字小文字を区別するディレクトリなどにも言え、変更後の動作をフィルタのエコシステムが正常にハンドルできるのか確かめなければならない。

...中略...

また、単純に「Windowsが遅さの原因」と言うわけではなく、WSLの影響もある。特に、WindowsLinuxのパス解析の挙動の大きな違い(Linuxは中央集権、上でも述べた通りWindowsファイルシステムに任せている)がある。LinuxアプリはLinuxの挙動を想定して作られている。なので我々も慎重にその挙動をエミュレートし、不幸なことにも沢山のIO操作をファイルシステムに送ることになってしまっている。例えばstatコールも、Linuxはキャッシュ*3にヒットさえすればLinuxカーネルが全体を応答するが、WSLではフィルタ全体を走査する複数のリクエストをファイルシステムに対して送らなければならない。
我々はWSLで余計な処理が必要にならないよう沢山の作業を間も無くリリースされる1809で行なった。
だけど、LinuxWindows APIが違う以上、ここにはどうしても余計な処理が必要になってしまう。

基本的には、これは単純な問題ではなく、沢山のコンポーネントが関わっていて、フィルタ機能に変更を加えるならMicrosoft's Partnersと共に取り組んでいかなければならない問題である。
かといって諦めるわけではないよ〜。

注: 大まかな訳
https://github.com/Microsoft/WSL/issues/873#issuecomment-425272829

*1 ObjectManager: オブジェクト(Windowsにおけるリソースの単位)を管理するコンポーネント
*2 IO Manager: 外部入出力を管理するコンポーネント。IRP(上で言うファイル操作のリクエスト)を送信する先
*3 dentry cache: ファイル情報を格納するdentryをメモリ上にマップでキャッシュしたもの

まとめ

  • WindowsのIO操作はLinuxより高価
    • フィルタ機能という拡張性を持たせている
    • Linuxカーネルのように中央集権のcacheを持たず、パスの解析からFSに任せている
  • パフォーマンス改善の取り組みは、社内複数チーム、サードパーティと登場人物が多く、労力と時間がかかる
  • Linuxを前提に書いたIO中心のプログラムはWSLで死ぬかも

There's a reason we have made it clear from its initial release, that WSL is not built for hosting production services/workloads ;)

WSLはプロダクションサービスやワークロードをホストするために作られたんじゃないよとリリース当初から明言している

2019年最高のWSL環境を求めて

環境のスクショ

2016年、僕はWSLに出会い感動してからというもの、「最高のWSL環境を求めて」さまよい続けました。
来る日も来る日も「Windowsは最高・・・Windowsはクソ・・・Windowsは最高・・・」と呟きながら花びらを散らし、バグのあるWindowsアップデートにも負けず、急に唸りだすRuntimeBrokerたちにも負けず、費やした時間は数知れず。
時にはディストリビューション壊して再インストールして、時にはHyper-Vに浮気をしたり、時にはiMacを買ってそっちに逃げたりしながら・・・。
今回は2019年、僕が「最高」だと思うWSL環境をまとめたいと思います。

過去の記事
mjhd.hatenablog.com

Xサーバ

LinuxGUIアプリケーションを表示するために必要なXサーバ、以前はVcxsrvを使っていましたが、現在のおすすめはX410です。
シェアウェアだけあってとても安定しています。とりあえず入れとけば完璧に動く、という安心感は他にありません。
今なら4700円割引(ほんとか)らしいです。

www.microsoft.com

ターミナルエミュレータ

ターミナルエミュレータはwslttyを使ったりX11経由でgnome-terminal, tilixなどを使っていましたが、やはり機能面と安定感の両立がなかなかできませんでした。
wslttyは機能面・デザイン面で劣るし、gnome-terminal、tilixなどをX11越しで使うのはIMEの設定が必要であったりクリップボードが安定しなかったり起動がもたついたり、なかなか満足いく体験には至りませんでした。

現在はalacrittyを使っています。
alacrittyはGPUを使用した高速なレンダリングが特徴の端末で、マルチプラットフォームなので機能面での不足はあまりありません。Rustさまさまです。
描画がとにかく早いので、WSL上でzsh使ってももたつきがほとんどないです。マジで早い。

Windowsの場合、初回起動時に「ホームディレクトリ\AppData\Roaming」以下に「alacritty/alacritty.yml」ファイルができるので、いい感じに設定してあげてください。
「alacritty theme」で検索すれば有名な色設定をコピペできます。
ConPTYの設定項目をtrueにしておくと良いです。
Microsoftも頑張っています。

https://cloud.githubusercontent.com/assets/4285147/21585004/2ebd0288-d06c-11e6-95d3-4a2889dbbd6f.png

github.com

あと、Terminus、FluentTerminalという端末もモダンでWindows10らしさがあって良いです。が、まだ発展途上ということもあり、特にパフォーマンスの観点でオススメできません。今後を見守りたいです。

https://github.com/felixse/FluentTerminal/raw/master/Screenshots/terminal.jpg

https://github.com/Eugeny/terminus/raw/master/docs/readme.png

Terminus

GitHub - felixse/FluentTerminal: A Terminal Emulator based on UWP and web technologies.

今後の改善点

やはりWSL最大の不満点は、Windows側からWSLのFSをいじれないことでしょう。
しかし、ここもMicrosoftは頑張っていて、UNIXドメインソケットを実装したことによりWindowsとWSL間の高速で汎用的な通信が可能になり、これを通してファイルを共有するという機能が盛り込まれると発表しています
(このアップデートが入るまではsftpやftpで共有するぐらいしか手段がなかった。samba動かんし。Dokan使ってマウントしたり)

WindowsからWSL側のファイルシステムが気持ちよく触れるようになれば、例えばWindowsネイティブのIDEからWSL上のプロジェクトを開き、ビルドなどはWSL上で行う、といったシームレスな開発ができるようになる予感がしています。
まだまださまよい続ける必要がありそうです。
Microsoft頑張って。

サウナー用語

この頃サウナにはまっており、話題のサービス「サウナイキタイ」のサウナー達によるレビューを読み漁ってたらなんとなくサウナー用語(サウナスラング)がわかってきたのでまとめる。

外気浴

人間の三大欲求の一つ。

サウニング

サウナに入ること。また、サウナ->水風呂->休憩のサイクルを繰り返すこと。

ライドオン

サウナ施設に突入すること。

SEO耳栓

SEOの辻さんが装着している耳栓

サ飯

サウナ施設や近所で食べられるご飯のこと。主にサウナ後の空腹状態で食べる。

サ室

サウナ室のこと。広さや設備、温度が語られることが多い。

アフターサウナ

サウニングが終わった後のこと。

ととのう

サウナによってある種のトランス状態に入ること。
または、自律神経が整うこと。(こっちの方が本物な気がする)

ととのいポイント

サウナ外にあるデッキチェアなど、サウナ->水風呂の後に精神統一できるスペース。

北欧

「上野サウナ&カプセルホテル北欧」のこと。「北欧に行く」と行ったら旅行に出かけるわけではなく、「上野サウナ&カプセルホテル北欧」で外気浴を満喫することを指す。

聖地

静岡にある「サウナしきじ」のこと。全国からサとりを開くためにサウナーたちが集まる聖地。水風呂に浸かると「宇宙が降りてくる」らしい。

緑のラッコ

草加健康センター。チンピリと広いサウナ。看板に緑のラッコが。
関連: ラッコイン, 草加健康センターへ行くこと。

ストロング系

温度設定の強めなサウナ、水風呂のこと。

はごろも

水風呂に浸かってしばらくすると皮膚の周りに出来上がるぬるい水の膜。水流が当たるとはごろもが取れるため、冷たく感じる。

グルシン

水風呂の水温が一桁台(シングル)であること。

バイブラ

浴槽内に設置される泡を放出する機械。水風呂内に設置された場合、体感温度が下がる効果がある。

チラー

水風呂において、循環した水を冷やすための機械。これが効いてないと人が入るたびにぬるくなっていく。

ニルヴァーナ

悟りを開くこと